
王様
今回は俳句に関するクイズを出題するぞ!全問正解目指して頑張るのじゃ!
【小学生向け】俳句に関する雑学クイズ!勉強になるおもしろ簡単問題【前編10問】


王様
まずは10問出題するぞぉ!選択肢の中から正解だと思うものを一つ選ぶのじゃ。
第1問
俳句に欠かせない「季語」とは、どんなものでしょうか?
1.季節を表す言葉
2.時間帯を表す言葉
3.普段は使われない古い言葉
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1.季節を表す言葉
俳句に欠かせない「季語」とは、季節を表す言葉です。
俳句を作る際は、必ず「季語」を入れなければいけません。季語により、直接季節の名前を使わなくてもどの季節を詠んだのかよく分かります。
例えば「桜」は春の季語なので、「桜」が登場する俳句は春の光景を詠んだものということになります。
第2問
俳句のリズムとして正しいものはどれでしょうか?
1.七・五・三
2.五・七・五
3.五・七・五・七・七
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2.五・七・五
俳句は、五・七・五の17音で成り立っています。
五・七・五・七・七のリズムは「短歌」という別のものです。
第3問
「俳句の日」は何月何日でしょうか?
1.8月9日
2.8月19日
3.9月18日
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2.8月19日
8月19日は、語呂合わせで「俳句の日」です。
1991年(平成3年)に制定されました。過去にはそれを記念して、子どもの俳句大会などが行われたこともあります。
第4問
現在の俳句の元となった「俳諧(はいかい)」が流行したのはいつ頃でしょうか?
1.平安時代
2.戦国時代
3.江戸時代
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3.江戸時代
元々、「連歌(れんが)」と呼ばれる貴族の遊びだった歌がありました。
まず1人が五・七・五の音で歌を詠み、それに他の人が七・七をつけ加え、さらに他の人が五・七・五をつけ加える…といった形で複数人で読むものでした。
さらに使用できる言葉にも制限がありましたが、その制限が緩和され庶民に親しまれるようになったのが「俳諧」です。
そして、俳諧の最初の五・七・五の部分のみで完結する作品として「俳句」が誕生しました。
第5問
俳句では「ちゃ」や「ちょ」などは何音として数えるでしょうか?
1.1音
2.2音
3.0音(音として数えない)
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1.1音
「ちゃ」や「ちょ」といった文字は、2文字で1音として扱います。
つまり…「ちゃわん」なら3音、「ちょうちょ」も3音ということになります。
第6問
俳句では「ぱっと」や「そっと」は何音として数えるでしょうか?
1.1音
2.2音
3.3音
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3.3音
「ぱっと」や「そっと」などに使われる「っ(小さい「つ」)」は、「促音(そくおん)」と呼ばれるものです。
「っ」は1音として数えられるため、「ぱっと」も「そっと」も3音として扱います。
第7問
俳句では「ノート」や「マーク」は何音として数えるでしょうか?
1.1音
2.2音
3.3音
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3.3音
「ノート」や「マーク」などの音を伸ばす際に使われる「―」は、「長音符(ちょうおんぷ)」と言います。
「―」も1音として数えられるため、「ノート」も「マーク」も3音として扱います。
第8問
「字余り」とはなんでしょうか?
1.決められた音の数よりも、音が多くなったこと
2.決められた音の数よりも、音が少なくなったこと
3.俳句が未完成であること
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1.決められた音の数よりも、音が多くなったこと
「字余り」は、「決められた音の数よりも、音が多くなったこと」を指します。
逆に、「決められた音の数よりも、音が少なくなったこと」は「字足らず」と言います。
基本的に俳句は五・七・五の17音で成り立っていますが、このようにあえて音を多く詠んだり少なく詠んだりすることがあります。
しかし、あまりにも極端に音数が多かったり少なかったりすると俳句として成り立たなくなってしまうためこれらを上手く使った俳句を作るのは高度なテクニックと言えるでしょう。
第9問
1つの俳句に2つ以上の季語が入ることをなんと言うでしょうか?
1.季余り
2.季重なり
3.季ダブり
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2.季重なり
基本的に1つの俳句には、1つの季語が入りますが2つ以上の季語を入れて俳句を作る場合があります。これを「季重なり(きがさなり)」と呼びます。
季語を複数入れる場合、同じ季節の季語でないといけません。例えば「ヒマワリ」と「夕立」はどちらも夏の季語なので、両立すること自体は可能です。
一方、「ヒマワリ」と「雪」の場合は「雪」が冬の季語なので両立させることができません。
また、2つ以上の季語を入れる場合は1つが明確な主役で、他の季語はそれを引き立たせる存在となるような俳句にする必要があります。
そのためルール違反にはなりませんが扱いも難しく、通常は避けられる技法です。
第10問
俳句で使われる「や」「かな」「けり」といった言葉は、大きな感動を表したり、余韻を残す効果があります。
なんと呼ばれるものでしょうか?
1.末字
2.感嘆字
3.切れ字
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3.切れ字
「や」「かな」「けり」は「切れ字」と呼ばれるものです。
これが使われている句として代表的なものは、松尾芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」などがあります。
第4問で解説した通り、俳句の元を辿ると複数人で歌を詠む「連歌」「俳諧」に行きつきます。
複数人で詠むからこそ感動や余韻を表して、音の間に強く言い切る効果を持つ「切れ字」が生み出されました。
【小学生向け】俳句に関する雑学クイズ!勉強になるおもしろ簡単問題【中編10問】


王様
前編10問はどうじゃったかのう?まだ物足りないという人は、次の10問にも挑戦してみるのじゃ!
第11問
「雪解け(ゆきどけ)」はいつの季語でしょうか?
1.冬
2.春
3.秋
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2.春
「雪解け」とは、雪がとけることです。
春になって暖かくなると、寒い冬の間にはとけきらなかった雪もとけ始めるため「雪解け」は春の季語です。
第12問
「七夕(たなばた)」はいつの季語でしょうか?
1.夏
2.秋
3.冬
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2.秋
「七夕は7月なので、夏の季語!」そう思った人も多いのではないでしょうか。
実は、これは完全にひっかけ問題です。
旧暦では、1~3月が春・4~6月が夏・7~9月が秋・10~12月が冬として扱われていました。よって7月は秋の初めに当たるため、「七夕」も秋の季語として扱われています。
第13問
「すし」はいつの季語でしょうか?
1.夏
2.春
3.冬
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1.夏
日本で最初に誕生したすしは、握りでも海苔巻きでもなく「なれずし」のようなものです。
「なれずし」とは、魚を塩と米などで発酵させた食品です。発酵食品なので日持ちする食品でもあり、冷蔵庫などがない時代でも夏の暑さを耐えられる食品でした。
そのことから「すし」は夏の季語となっています。
第14問
「柚子湯(ゆずゆ)」はいつの季語でしょうか?
1.春
2.秋
3.冬
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3.冬
冬至とは、「一年で夜が最も長く、昼が短い日.」を指します。
日本では昔から「冬至の日に柚子湯に入ると病気にならない」と言われてきました。
それは単なる迷信…というわけではなく実際に、柚子湯には体を温めてくれる効果があるとされています。
そのため、「柚子湯」は冬の季語となっています。
第15問
次のうち、夏の季語ではないものはどれでしょうか?
1.コオロギ
2.セミ
3.ゴキブリ
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1.コオロギ
コオロギは秋の季語であり、セミ・ゴキブリは夏の季語です。
実際に夏の季語としてゴキブリを採用して詠まれた俳句もいくつか存在します。
第16問
小林一茶の句「名月を とってくれろと 泣く子かな」この句は、どの季節を詠んだものでしょうか?
1.春
2.夏
3.秋
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3.秋
この俳句に使われている季語「名月」は、秋の季語です。
「名月をとって欲しい」と泣いてせがむ子どもの微笑ましい様子が詠まれています。
秋と言えばお月見であるため、分かりやすい季語だと言えるでしょう。
第17問
「柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という句を詠んだのは誰でしょうか?
1.松尾芭蕉
2.正岡子規
3.夏目漱石
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2.正岡子規
「柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺」は、正岡子規の句です。
正岡子規はその生涯で約25000もの俳句を詠んでおり、この句はその中でも最も有名な俳句であると言えます。
第18問
「おくのほそ道」を書いたことで知られる人物は誰でしょうか?
1.松尾芭蕉
2.与謝野晶子
3.小林一茶
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1.松尾芭蕉
「おくのほそ道」は、松尾芭蕉が多数の俳句を織り交ぜながら記した旅の記録です。
国語の教科書でも取り上げられることが多く、松尾芭蕉の作品で特に有名なものになります。「五月雨を あつめて早し 最上川」という有名な句も、この中に記されています。
また、松尾芭蕉は「おくのほそ道」を記す旅の中で1日に徒歩で数十km歩いていたと言われています。当時の松尾芭蕉は46歳であり、並の46歳が毎日そのペースで移動するのは困難でしょう。
そのことから、「松尾芭蕉は忍者だったのでは」という説もあります。
第19問
次の中で、生涯で詠んだ俳句の数が最も多いのはだれでしょうか?
1.松尾芭蕉
2.与謝蕪村
3.小林一茶
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3.小林一茶
松尾芭蕉の俳句の数は約1000、与謝蕪村の俳句の数は約3000とされています。
この2人も十分多いのですが、小林一茶はさらに多い約21000もの俳句を詠んだとされています。
第20問
山口素堂(やまぐち そどう)の句「目には青葉 山ほととぎす 初がつお」には、いくつの季語が入っているでしょうか?
1.1つ
2.2つ
3.3つ
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3.3つ
この句には、「青葉」「ほととぎす」「初がつお」という3つの夏の季語が登場しています。
目で楽しめる青葉、耳で楽しめるウグイス(の鳴き声)、口で楽しめる旬の初がつお…
これは第9問で解説した「季重なり(きがさなり)」に当てはまりますが、江戸の人達が好む夏の風物詩をテンポ良く上手く詠み込んだことで大好評だったそうです。
【小学生向け】俳句に関する雑学クイズ!勉強になるおもしろ簡単問題【後編10問】


王様
中編10問はどうじゃったかのう?「まだまだ物足りない!」という人は、次の10問にも挑戦してみるのじゃ!
第21問
松尾芭蕉の句「古池や 蛙飛びこむ 水のおと」は、どの季節の俳句でしょうか?
1.春
2.夏
3.秋
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1.春
「古池や 蛙飛びこむ 水のおと」の季語は、「蛙(かわず)」です。
蛙(かわず)とは、カエルのことであり春の季語です。
よって、この俳句は春の光景を詠んだものということになります。
「古い池に蛙が飛び込む音が聞こえてきた」という分かりやすい句ですが、とても有名なので聞いたことがある人も多いでしょう。
第22問
俳句が由来となっている言葉は次のうちどれでしょうか?
1.オチがつく
2.箔がつく
3.けりがつく
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3.けりがつく
「けりがつく」は、「物事が終わりになる・決着がつく」という意味の言葉です。
先の問題でも解説したように、「けり」は「切れ字」と呼ばれるものです。
「けり」は俳句の終わりにつくこと(俳句が終わること)が由来となっています。
第23問
次のうち、季語ではないものはどれでしょうか?
1.初雪
2.雨
3.夕立
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2.雨
「初雪」は冬の季語、「夕立」は夏の季語です。
しかし、「雨」という1文字だけでは季語になりません。
どのような季節の雨かを表す必要があるため…
春なら「春雨」、夏なら「通り雨」、秋なら「秋雨」、冬なら「時雨」などを使います。
第24問
「バレンタイン」はいつの季語でしょうか?
1.春
2.冬
3.季語ではない
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1.春
バレンタインデーは2月なので冬の季語のようにも思えますが、バレンタインデーは立春の後なので俳句では春の季語として扱われます。
このように、昔からある言葉だけではなくカタカナの言葉も季語として扱うことができます。
第25問
「ネコ」はいつの季語でしょうか?
1.春
2.秋
3.季語ではない
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3.季語ではない
生物の名前の中にも季語として扱うものがあれば、季語としては扱わないものもあります。
イヌやネコなどは季語としては扱わないため、季語と組み合わせることで一年中イヌやネコを題材にした俳句を詠むことができます。
第26問
「叩かれて 昼の蚊を吐く 木魚かな」この俳句の季語はどれでしょうか?
1.昼
2.蚊
3.木魚
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2.蚊
この俳句の季語は蚊であり、夏の季語です。
お坊さんが読経のために木魚を叩いたら、木魚の中に隠れていた蚊が飛び出して来た様子が詠まれた夏目漱石の俳句です。
第27問
「青蛙 おのれもペンキ ぬりたてか」この俳句はどの季節のものでしょうか?
1.春
2.夏
3.秋
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2.夏
「蛙」単体では春の季語ですが、「青蛙」は夏の季語なのでこの俳句は夏の光景を詠んだものということになります。
芥川龍之介の俳句であり、「雨に濡れた蛙の体の色味が、まるでペンキ塗りたてのようだ」という意味です。
第28問
「雪とけて 村いっぱいの 子どもかな」この俳句はどの季節のものでしょうか?
1.春
2.秋
3.冬
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1.春
この俳句の季語は「雪とけて」です。雪解けをするのは春なので、春の光景を詠んだ俳句ということになります。
小林一茶の俳句であり、春が来て雪がとけて子ども達が外に出て遊びまわっている様子が詠まれています。
第29問
「夕涼み よくぞ男に 生まれけり」この俳句はどの季節のものでしょうか?
1.夏
2.秋
3.冬
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1.夏
この俳句の季語「夕涼み」は、夏の日の夕方に外に出て涼しい風に当たることです。
現在の夏は夜まで暑いのでイメージしにくいかもしれませんが、昔は夕方になれば少し涼しくなっていました。
つまり、夏の俳句ということになります。
この俳句を詠んだのは、宝井其角(たからいきかく)です。
「浴衣がはだけて胸元が出ていても、そんなことを気にすることなく涼むことができる。男に生まれてきて良かった」という男性ならではの視点から読まれています。
第30問
「折々は 腰たたきつつ つむ茶かな」この俳句はどの季節のものでしょうか?
1.春
2.夏
3.秋
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1.春
小林一茶の俳句であり、ときどき腰をたたきながらお茶の葉を摘んでいる様子が詠まれています。
この俳句の季語は「茶摘み」を変形させた「つむ茶」です。
お茶の葉を摘むのは春なので、春の俳句ということになります。

王様
今回のクイズ問題は以上じゃ!君は何問解けたかな?
「クイズ王国」ではいろんなクイズを紹介しているから、他のクイズにも挑戦してみるのじゃ!